お手頃価格のキャットフードの中では割とメジャーな「コンボ」のキャットフード。
健康に配慮され作られているイメージですが、果たしてどんな猫餌なのでしょうか。
ここでは、キャットフード「コンボ」の安全性や原材料の質、口コミ評判についてまとめています。
キャットフード選びの参考としてご活用ください。
【今回のお話】
今回解析したキャットフード「コンボ」の概要
出典:amzon
販売元 | 日本ペットフード株式会社 |
原産国 | 国産(日本) |
メイン材料 | トウモロコシ、チキンミール |
着色料の有無 | 六種類と多数使用 |
ラインナップ | 子猫から老猫まで |
健康管理のしやすさ | 毛玉対策や下部尿路疾患対策等 |
主な購入方法 | ネット通販、ホームセンターなど |
価格(約)/700g | ¥700~(楽天、アマゾンなどの通販サイト参考) |
価格/一日(約) | ¥70〜¥90 (一匹あたり) |
日本ペットフード株式会社が販売しているキャットフードです。
豊富なラインナップと価格の手頃さが売りで、カルカンや銀のスプーンなどと比較されることも多いですね。
ただ、コンボのキャットフードには干し魚やドライカニカマがゴロッと入っているので、ある意味特殊な商品とも言えます。
公式サイトによると、猫の健康と食いつきを考えて作られているようですが、実際に口コミ評判はどのようになっているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
「コンボ」の口コミ評判まとめ
前のより食べなかった。吐くこともあったので、小魚がささってしまうようだった。
小袋になっているのでいつも開けたてに近い味がキープできているのかもしれません。
我が家の猫4匹が、なかなか続けて食べてくれるエサが見つからなかったのですが、
コレは4匹とも飽きずにちゃんと食べてくれます。
他のエサと比べるとちょっとお高いので、少しでも安く買えて助かっています。
他の種類も購入していますがかつお味が好きなようで、かつお味のものは飽きずに食べてくれています。
小魚が入っているのが嬉しいようです。
小魚が入っているのが嬉しいのか、たまに小魚だけ食べてしまうこともありますが、2匹とも喜んで全部食べてくれました。
ドライフードの中に小魚が入っている点に高評価がされています。
猫にとっても、姿そのままの魚が入っているのは新鮮なのでしょうか。
食いつきが良いという意見が多数見られます。また、個包装されており鮮度を保ちやすい点も人気の様子。口コミ評価は、高いと言えるでしょう。
では、コンボのキャットフードにはどのような原材料が使われているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
「コンボ」の原材料:成分表をチェック
ここでは、「まぐろ味・鰹節ブレンド」を例に挙げています。
とうもろこし、チキンミール、コーングルテンミール、小魚、小麦粉、脱脂大豆、動物性油脂、植物性油脂、カツオブシ、マグロエキス、ホワイトフィッシュミール、乾燥野菜、ハーブ粉末、小魚粉末、オリゴ糖、γ-リノレン酸、クランベリーパウダー、シラスエキス、pH調整剤、酵母細胞壁、アミノ酸類(メチオニン、タウリン、トリプトファン)、ミネラル類(K、Zn、Cu、Ca、I)、ビタミン類(A、E、K、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、コリン)、着色料(食用赤色102号、106号、食用黄色4号、5号、食用青色1号、二酸化チタン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン
穀物の質・有無
・主原料がトウモロコシ
残念ながら、コンボの主原料はトウモロコシでした。穀物は、猫の健康維持には本来必要ありませんし、特にトウモロコシは要注意。
アレルギー発症の危険があり、下痢や嘔吐につながる事もあります。
また、小麦やトウモロコシなどの穀物は米類と比べエネルギー代謝が良くありません。
たんぱく質の配合量と質
・4Dミートを使用
チキンミールと呼ばれるくず肉を使用しています。良質なキャットフードであれば、必ず「チキン」「サーモン」など明確に表記しているはず。
ミールや副産物粉、エキスなどの表記は人間の口には絶対に入れられない原材料を指します。
穀物が主原料で、良質であることが望ましいタンパク質もミール類を使用。あまり良い印象は受けませんね。
まともなのは、キャットフードに一緒に入っている小魚くらいでしょうか。
油脂の質
・動物性・植物性の油脂を混ぜて使用
植物性油脂は比較的まともですが「動物性油脂」の表記には注意が必要です。
何の動物が使われているかわかりませんし、動物性油脂は参加が早く、強力な合成添加物でそれをカバーしている可能性が高いです。
(そして、その添加物は表記しる義務がないという....)
油脂の質も、良いとはいえません。
着色料・保存料
・大量に使用している。
赤◯号、などの着色料を何種類も使用しています。国産のキャットフードは着色料を使用しているものが多いですが、コンボはその中でも最多クラスの使用量です。
これらの着色料には発がん性が疑われていますので、心配ならば食べさせない方が良いです。
また、酸化防止剤には天然由来のものを使用していますが、前述の通り油脂に対しては合成添加物を使用している事が疑われます。
その他の留意事項
・ネコにとって良いものも使用している
クランベリーは下部尿路疾患の猫ちゃんに、グルコサミンは関節の弱い猫に効果があるとされています。
トータルの質は最低クラスですが、他の激安キャットフードには含まれていない良い原料も使っていました。
キャットフード「コンボ」の総合評価
(24/50点満点)
・原材料に使用されているものは、質が良いとはいえません。穀物だらけでタンパク質は4Dミートを使用しています。猫の健康管理ができるのか疑問です。
・口コミの評価は良いです。特に一緒に入っている小魚のおかげか、食いつきに関しては期待できるでしょう。
・着色料をこれでもかと使用しています。発ガン性リスクを抑えたい方や、老猫、病気療養中の猫には与えない方が賢明でしょう。
・ラインナップは多いですが、どれも質に大きな差なありません。年齢別云々の前に、基本の健康維持ができるのか心配になるクオリティです。
キャットフード「コンボ」まとめ
小魚とおいしそうな色のおかげでなんとなく「良さそう」なイメージのあるコンボですが、本気で健康維持をしてあげたい飼い主さんには全くお勧めできないキャットフードです。
猫ににとっ良い成分も含まれていますが、それをかき消すくらい他の原材料が最低ですので、あまり期待しないようにしましょう。
ただ、食いつきは良いとのことなので、おやつとしてたまに与える程度であれば良いのかもしれませんね。